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屋根塗装の「縁切り」とは?しないと雨漏りする理由・費用相場と必要性を専門家が解説

屋根 リフォーム工事

2026.09.15 (Tue) 更新

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練馬区にお住まいの皆様こんにちは!

練馬区地域密着の屋根リフォーム工事・雨漏り工事・防災専門店おひさまルーフ  ブログ更新担当です。

今回は『屋根塗装の「縁切り」とは?しないと雨漏りする理由・タスペーサー費用相場と必要性を専門家が解説』です。

スレート屋根の塗装を検討している方なら、一度は「縁切り」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
しかし、「そもそも縁切りって何?」「本当に必要なの?」「費用はいくらかかるの?」といった疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
実は、この縁切りという作業は、屋根塗装の中でも最も重要な工程の一つです。
わずかな費用を惜しんだり、確認を怠ったりすると、数年後に数百万円規模の雨漏り修繕工事に発展するリスクがあります。
本記事では、屋根塗装の「縁切り」について、初心者にもわかりやすく、その必要性・工法・費用相場・手抜き工事の見分け方まで、専門家の視点から詳しく解説します。

屋根塗装の「縁切(えんぎり)」とは?

縁切りとは、スレート屋根(コロニアルやカラーベストなどの平板スレート)を塗り替える際に、塗料によって塞がってしまったスレート同士の重なり部分に「隙間(水の抜け道)」を作る作業のことです。
屋根材は瓦のように重ねられて施工されており、その重なり部分には自然と隙間が存在します。
ところが、塗装時に塗料がこの隙間に流れ込み、乾燥すると隙間が埋まってしまうのです。
そこで、塗装完了後に意図的にこの隙間を再び作り直す作業が「縁切り」なのです。

「隙間があると雨が入るのでは?」という素朴な疑問

多くの方が最初に感じる疑問が、「隙間があると雨が入ってくるのではないか」というものです。
しかし、実はその逆なのです。
屋根に降った雨水は、スレート材の表面を流れ落ちていきます。
万が一、雨水が屋根材の隙間から内部に入ったとしても、その水が滞留してしまっては大変です。
隙間があることで、入った雨水や内部に溜まった湿気・結露水が自然に排出されるようになっているのです。
つまり、隙間は「雨が入る道」ではなく、「入った水が逃げる道」として機能しているのです。
この隙間がなくなると、内部に水が溜まり、やがて防水シートや野地板を腐食させ、数年後に室内への雨漏りを招いてしまいます。

なぜ縁切りしないと雨漏りする?毛細管現象の恐怖

縁切りをしないと雨漏りが発生する理由は、「毛細管現象」という物理現象にあります。
この現象は、理科の実験でも有名な、狭い隙間に液体が吸い上げられる現象です。
以下、その仕組みと危険性について詳しく説明します。

塗料で隙間が埋まると「毛細管現象」で水が吸い上げられる

毛細管現象とは、狭い隙間に液体が重力に逆らって吸い上げられる現象のことです。
中学校の理科の授業で、細いガラス管に水を入れると、水が管の中を上へ上へと吸い上げられていく実験を見たことがある方も多いでしょう。
屋根塗装で縁切りをしないと、スレート同士の重なり部分が塗料で中途半端に塞がった状態になります。
この状態は、まさに毛細管現象が起こりやすい環境なのです。
降った雨水が屋根材の隙間に入ると、その狭い隙間を通じて、水が重力に逆らって奥へ奥へと吸い上げられていきます。
屋根の内部へと引き込まれた雨水は、やがて防水シート(ルーフィング)に到達し、そこで滞留することになるのです。

逃げ場を失った雨水が防水シート(ルーフィング)を腐食

毛細管現象で屋根内部に吸い上げられた雨水や、屋根裏に溜まった結露水は、防水シートの上で滞留し始めます。
防水シートは、本来は一時的に水が接触する程度を想定して設計されています。
しかし、縁切りがないと、この水が長期間にわたって防水シートに接触し続けることになるのです。
さらに、屋根材を固定している釘の穴からも、この滞留水が防水シートを通じて野地板(屋根の下地)へと浸透していきます。
野地板は木製であることがほとんどです。
木は水に弱く、長期間湿った状態が続くと、急速に腐食が進みます。
腐食が進むと、屋根全体の強度が低下し、やがて室内への雨漏りが発生するようになるのです。
この過程は数年単位で進行することが多く、気づいた時には手遅れになっていることも珍しくありません。

練馬区・板橋区でも多い「塗装後数年での雨漏りトラブル」の実例

地域密着型の塗装業者として、私たちは多くのお客様からご相談を受けます。
その中でも特に多いのが、「安売り業者に屋根を塗ってもらったら、2〜3年後に雨漏りが始まった」というトラブルです。
調査してみると、その原因の大半が「縁切りが行われていない」または「縁切りが不十分」というものなのです。
練馬区や板橋区の住宅は、築20年以上の物件が多く、スレート屋根の塗装需要が高い地域です。
だからこそ、悪質な業者による手抜き工事も多く、縁切り不足による雨漏りトラブルが後を絶たないのです。
「塗装費用を数万円安くしたために、後々数百万円の修繕工事が必要になった」という悔しい事例を、私たちは何度も目にしてきました。

縁切りの2つの工法|従来の手作業 vs タスペーサー工法

縁切りを行う方法は、大きく分けて2つあります。
昔ながらの手作業による方法と、現代の主流であるタスペーサー工法です。
それぞれの特徴、メリット・デメリットを理解することで、業者選びの際の判断基準が明確になります。

① 従来の手作業(カッター・皮スキ工法)

従来の縁切り方法は、屋根塗装が完了して塗膜が乾いた後、カッターや皮スキ(スクレーパー)を使って、塗料で埋まった隙間を手作業で切り開く工法です。
この方法は、昔から行われてきた確実な方法として知られています。
しかし、いくつかの問題があります。
まず、せっかく塗った塗膜を傷つけるリスクがあります。
カッターで切る際に、隣接するスレート材まで傷つけてしまうと、そこから雨水が侵入する可能性があります。
また、塗膜が完全に硬化していない状態で作業を行うと、塗膜が再び隙間にくっついてしまう「再密着」が起こることもあります。
さらに、手作業であるため、作業時間がかかり、人件費がかさむため、施工費用が高くなりがちです。
現在では、この方法を採用する業者は少なくなってきています。

② 現代の主流「タスペーサー工法」

タスペーサー工法は、下塗り後にポリカーボネート製の専用部材(タスペーサー)をスレート同士の重なり部分に差し込み、約2〜3mmの隙間を確実にキープする工法です。
この方法は、1990年代後半から普及し始め、現在では屋根塗装の標準的な工法として認識されています。
タスペーサーは、スレート材の隙間に差し込むだけで、塗装工程を通じて隙間を維持することができます。
屋根材を傷めることがなく、作業時間も短縮でき、再密着の心配もありません。
さらに、施工の確実性が高く、品質のばらつきが少ないというメリットもあります。
タスペーサーの詳しい特徴や選び方については、別記事で詳しく解説していますので、ご参考ください。

縁切りの費用相場

屋根塗装を検討する際、多くの方が気になるのが費用です。
縁切り工事の費用相場を、わかりやすく表にまとめました。
以下の数字は、2025年現在の一般的な相場です。

工法 費用相場(目安) 備考
タスペーサー工法(単価) 300円〜500円 / ㎡ 1㎡あたり約10個挿入(ダブル工法)
一般的な戸建て(30坪・屋根約80㎡) 約25,000円〜45,000円 工賃+部材代込み
従来の手作業(カッター・皮スキ) 500円〜800円 / ㎡ 人件費がかさむため高めになりがち

一般的な30坪の戸建て住宅の場合、屋根塗装全体の費用は数十万円から100万円程度になることが多いです。
その中で、縁切り工事は3〜5万円程度の費用がかかります。
「わずか3〜5万円か」と思うかもしれませんが、この工程を削ったり、手抜きしたりすることで、後々数百万円規模の葺き替え工事が必要になるリスクがあります。
屋根全体の修繕工事になると、足場代だけで数十万円、材料費や工賃を含めると数百万円の出費になることも珍しくありません。
つまり、縁切りは「屋根塗装全体の数十万円に対して、わずか3〜5万円の工程を削って雨漏りさせては本末転倒」という、極めて重要な工程なのです。

縁切りが「いらない・できない」3つの例外ケース

ここまで、縁切りの重要性について説明してきました。
しかし、実は縁切りが不要な場合や、施工できない場合も存在します。
「業者に縁切りは不要と言われた」と悩むお客様もいらっしゃるでしょう。
以下、正当な判断基準となる3つの例外ケースを紹介します。

ケース1:スレート同士の隙間が最初から4mm以上開いている場合

経年劣化によってスレート材が反ったり、歪んだりすることがあります。
その結果、スレート同士の重なり部分に、最初から十分な隙間(4mm以上)が開いている場合があります。
このような場合は、タスペーサーを差し込む必要がありません。
むしろ、既に十分な隙間があるのに、さらにタスペーサーを挿入しようとすると、部材が脱落するリスクが高まります。
屋根点検の際に、隙間の大きさを正確に測定し、必要に応じて判断することが重要です。

ケース2:屋根材自体の劣化・割れが著しい場合

スレート材が経年劣化により、割れやひび割れが多数発生している場合があります。
このような状態では、タスペーサーを差し込もうとしても、屋根材が割れてしまう可能性があります。
また、踏んだだけで割れるような状態では、塗装工事自体が危険です。
このような場合は、塗装ではなく「屋根カバー工法」(既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる方法)や「葺き替え工事」(既存の屋根材を撤去して新しい屋根材に交換する方法)が必要になります。
塗装業者が「この屋根は塗装できない」と判断した場合は、その判断を尊重し、屋根リフォーム業者に相談することをお勧めします。

ケース3:スレート以外の屋根材(瓦・金属ガルバリウム・アスファルトシングルなど)

縁切りが必要なのは、主に平板スレート(コロニアルやカラーベストなど)の屋根です。
日本瓦の場合は、瓦同士の隙間が大きく、毛細管現象が起こりにくいため、縁切りは不要です。
金属ガルバリウム屋根やアスファルトシングル屋根の場合も、構造上、縁切りの必要がありません。
むしろ、これらの屋根材に無理にタスペーサーを挿入しようとすると、屋根材を傷つけるリスクがあります。
屋根材の種類によって、必要な施工方法は異なります。
見積もりを取る際に、自分の屋根がどの材質であり、どのような施工が必要なのかを、業者に確認することが大切です。

手抜き工事を防ぐ!見積書で確認すべきチェックポイント

縁切り工事は、見積書や施工写真で確認することができます。
以下のポイントをチェックして、手抜き工事を防ぎましょう。

チェックポイント1:「縁切り」または「タスペーサー設置」の項目が明記されているか

見積書を見た時に、「塗装一式」という曖昧な表記になっていないか確認してください。
「縁切り」「タスペーサー工法」「タスペーサー設置」といった、具体的な項目が明記されていることが重要です。
曖昧な表記の場合は、その項目が実際に施工されるのか、されないのか不明確になってしまいます。
見積もりの段階で、業者に直接確認し、明確な回答を得ることが大切です。

チェックポイント2:「W(ダブル)工法」で施工されているか

タスペーサーの施工方法には、「シングル工法」と「ダブル工法」の2種類があります。
シングル工法は、スレート1枚に対してタスペーサーを1個だけ挿入する方法です。
一方、ダブル工法は、スレート1枚に対してタスペーサーを2個挿入する方法です。
ダブル工法の方が、隙間がより確実に保たれ、脱落や破損のリスクが低くなります。
業界の標準的な施工基準は、1㎡あたり約10個のタスペーサーを挿入することであり、これはダブル工法に相当します。
見積書に「ダブル工法」と明記されているか、または「1㎡あたり10個」という数量が記載されているか確認してください。

チェックポイント3:施工前・施工中(挿入時)の写真報告書を提出してくれるか

信頼できる業者は、施工前と施工後の写真だけでなく、各作業工程の写真も撮影して報告してくれます。
特に、タスペーサーを挿入している最中の写真があれば、実際にどの程度の数量が挿入されたのか、どの程度の隙間が確保されたのかを確認することができます。
施工写真がない、または提出を渋る業者は、手抜き工事を行っている可能性が高いです。
見積もりの段階で、「施工写真を提出してもらえるか」を確認し、その旨を見積書に記載してもらうことをお勧めします。

屋根塗装を長持ちさせるなら縁切りの確認を!

屋根塗装の「縁切り」は、一見すると地味で目立たない工程かもしれません。
しかし、この作業こそが、屋根の寿命を大きく左右する「命の隙間」なのです。
わずかな費用を惜しんだり、確認を怠ったりすると、将来的に数百万円規模の葺き替え工事に発展するリスクがあります。
屋根塗装を検討する際には、必ず「縁切りをどのように行うのか」を業者に確認し、見積書に明記してもらうことが大切です。
また、施工中・施工後の写真報告書を提出してもらい、実際に適切な施工が行われたかを確認することをお勧めします。
屋根は、家全体を守る最も重要な部位です。
長期間にわたって家を守り続けるためにも、縁切りを含めた適正な施工を心がけましょう。

おひさま美装にご相談ください

屋根塗装の「縁切り」について、ご理解いただけたでしょうか。
株式会社ジューテクノ(屋号:おひさま美装)は、2011年の創業以来、東京都練馬区・板橋区を中心に、地域密着型の塗装工事を行ってきました。
私たちは、縁切りを含めた適正な屋根塗装施工を、すべてのお客様にご提供することをお約束しています。
屋根塗装に関するご不安やご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。
無料の屋根診断・見積もりを行い、お客様のご状況に最適なご提案をさせていただきます。
初心者の方にも、わかりやすく丁寧にご説明いたしますので、どうぞご安心ください。
外壁塗装・屋根塗装のことなら、おひさま美装にお気軽にご相談ください。

 

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