【練馬区】塗装できる屋根・できない屋根があるって本当?できない場合の修理方法も解説【屋根工事】
2026.06.10 (Wed) 更新
練馬区にお住まいの皆様こんにちは!
練馬区地域密着の屋根リフォーム工事・雨漏り工事・防災専門店おひさま美ルーフ ブログ更新担当です。
今回は『塗装できる屋根とできない屋根』です。

「築10年を過ぎたから屋根塗装の見積もりを取ったら、業者に『この屋根は塗装できません』と言われた……」
「近所で工事をしているという業者から『お宅の屋根は塗装できないタイプだから、高額なリフォームが必要だ』と突然指摘された」
このような経験はありませんか?
実は、日本の住宅に普及している屋根材の中には、「塗装をしても意味がない」「むしろ塗装をすることで状態が悪化してしまう」という、いわゆる『塗装できない屋根』が実在します。
この記事では、塗装できない屋根が存在する理由や、代表的な屋根材7選、見分け方、そして塗装できない場合の正しい修理方法まで、プロの視点からわかりやすく解説します。
目次
そもそも「塗装できない屋根」があるって本当?その理由とは

「屋根のメンテナンス=塗装(塗り替え)」というイメージが強いかもしれませんが、なぜ塗装できない屋根が存在するのでしょうか。
理由は大きく分けて3つあります。
理由①:2000年前後に製造された「初期のノンアスベスト屋根材」だから
最大の理由は、屋根材の歴史と法改正にあります。 かつて、日本の住宅用スレート(コロニアルなど)には、強度を高めるために「アスベスト(石綿)」が混ぜられていました。
しかし、健康被害の問題から2004年にアスベストの使用が全面的に禁止されることになり、各メーカーは1990年代後半から、アスベストを含まない「ノンアスベスト屋根材」への移行を進めました。
技術が過渡期だった初期のノンアスベスト屋根材は、アスベストの代わりに混ぜられた繊維の強度が足りず、非常に脆く、割れやすいという重大な欠陥を抱えていたのです。
理由②:塗装をしても屋根材自体の強度が戻らず、数年で剥がれるから
スレート屋根に塗装をする目的は「防水性の回復」です。
しかし、初期のノンアスベスト屋根は、屋根材そのものが水分を吸って「ミルフィーユのように層状に剥がれる(層状剥離)」という劣化を起こします。
もともとの土台(屋根材)がボロボロになって剥がれ落ちていくため、いくら上から高級な塗料を塗っても、数年で塗料ごと屋根の表面がペリペリと剥がれ落ちてしまいます。
つまり、塗装をすること自体が無意味になってしまうのです。
理由③:そもそも塗装によるメンテナンスを必要としない屋根材だから
不具合ではなく、素材の特性上「塗装が不要(または密着しない)」な屋根材もあります。
例えば、粘土を焼き固めて作った「日本瓦(和瓦)」や、耐久性が非常に高く表面に特殊なコーティングが施されている一部の洋瓦、銅板などの金属屋根は、基本的に塗装による防水メンテナンスを必要としません。
塗装できない(おすすめしない)代表的な屋根材7選

お住まいの屋根が以下に該当する場合、塗装工事はおすすめできません。
もし業者から「塗装で直りますよ」と提案された場合は、その業者が知識不足である可能性が高いため注意が必要です。
1. パミール(ニチハ)|最もトラブルが多いノンアスベスト瓦
- 製造期間:1996年〜2008年
- 特徴・症状: ノンアスベスト屋根材の代表格であり、最も不具合の報告が多い屋根材です。 経年とともに、スレートの先端からパイ生地のように層状に剥がれていく「層状剥離(そうじょうはくり)」が発生します。また、屋根材を固定している専用の釘(パミール付属の釘)が錆びて腐食しやすく、屋根材自体がズレたり、台風の際に丸ごと飛ばされたりするリスクがあります。
2. コロニアルNEO(クボタ)|ひび割れや欠けが多発する屋根材
- 製造期間:2001年〜
- 特徴・症状: 大手メーカーのクボタ(現:ケイミュー)が販売した、最初期のノンアスベストスレートです。 パミールのように層状に剥がれることは少ないですが、非常に脆く、屋根全体に無数の大きな「ひび割れ」や「欠け」が発生します。人が上に乗っただけで簡単に割れてしまうため、塗装時の足場架設や高圧洗浄、作業員の歩行によって、かえって割れを増やしてしまいます。
3. レサス(クボタ)|衝撃に非常に弱く、割れやすいスレート
- 製造期間:1999年〜2003年
- 特徴・症状: コロニアルNEOよりもさらに販売時期が古く、強度が著しく不足している屋根材です。 わずかな衝撃でも大きなひび割れが入り、スレートの端がバキバキと崩れるように割れていきます。塗装工事に耐えられる強度が残っていないケースがほとんどです。
4. アーバニー(クボタ)|複雑なデザインゆえに割れが目立つ
- 製造期間:1982年〜1994年(アスベスト含有)、2001年〜2005年(ノンアスベスト:アーバニーグラッサなど)
- 特徴・症状: スレートに深い切れ込みが入り、木目調のような独特で高級感のある意匠性が特徴の屋根材です。 しかし、この切れ込み部分(細くなっている部分)から非常に割れやすく、台風などの風圧や経年劣化でバラバラと欠落してしまいます。ノンアスベスト仕様のものは、塗装による補修が不可能です。
5. セキスイかわらU(積水化学工業)|ノンアスベスト化で脆くなった瓦
- 製造期間:1970年〜2007年(※1990年以降のものがノンアスベスト)
- 特徴・症状: 波型の瓦を模した、軽量で人気のあった屋根材です。1990年以降に製造されたノンアスベストのものは、強度が劇的に低下しました。 表面の塗膜が剥がれ、赤茶けた下地が露出するだけでなく、瓦自体が「ポロポロと崩れて粉末状になる」「踏むと簡単に割れて踏み抜いてしまう」といった症状が多発します。塗装は絶対に不可能です。
6. シルバス(クボタ)
- 製造期間:2001年〜2003年
- 特徴・症状: パミールと同様に、端部から「層状剥離」を起こす特徴があります。発売からわずか2年ほどで販売終了となったため流通量はそれほど多くありませんが、築20年以上のスレート住宅で時折見かけられます。こちらも塗装しても塗膜ごと剥離するため塗装NGです。
7. ザルフグラッサ(クボタ)
- 製造期間:2001年〜2005年
- 特徴・症状: スレートの表面に、色褪せしにくい「グラッサコート」という特殊な無機コーティングを施した屋根材です。 製品自体のコーティングが優秀すぎるため、**塗り替え用の一般塗料が密着しにくい(塗ってもすぐに剥がれてしまう)**という特徴があります。さらに、ベースのスレート自体も初期のノンアスベスト製品であるため、ひび割れや割れが発生しやすく、やはり塗装には適していません。
我が家は大丈夫?塗装できない屋根の4つの見分け方

「うちの屋根は塗装できるの?」と不安になった方は、以下の4つの方法でチェックしてみましょう。
見分け方①:お住まいの「築年数(施工時期)」から推測する
問題のノンアスベスト屋根材が多く流通したのは、1996年〜2008年頃に新築された、または屋根リフォームされたお家です。
この期間に建てられたお家で、一度も屋根の大きな改修(カバー工法や葺き替え)をしていないスレート屋根の場合、塗装できない屋根材が使われている可能性が極めて高いと言えます。
見分け方②:目視できる「特有の劣化症状(めくれ・ひび割れ)」
2階の窓から1階の屋根(下屋根)が見える場合、以下のような症状がないか観察してみてください。
- 屋根材の先端がパイ生地のように何層にもめくれ上がっている(パミール・シルバス)
- 屋根の角が大きく欠けて、破片が庭や雨樋に落ちている(コロニアルNEO・レサス)
- 表面が激しく色褪せ、触るとポロポロと崩れてしまう(セキスイかわらU)
※危険ですので、ご自身でハシゴを使って屋根の上に登ることは絶対に避けてください。
見分け方③:新築時の「設計図書(仕様書)」を確認する

家を建てた際、または購入した際の契約書類の中に「設計図書」や「仕上げ表(仕上仕様書)」という書類があります。
その中の「屋根」の項目に、「パミール」「コロニアルNEO」「レサス」などの製品名が記載されていれば、確実に判別することができます。
見分け方④:信頼できるプロの「無料屋根診断」を受ける
図面がない、見てもよくわからないという場合は、信頼できる外壁・屋根塗装の専門店に診断を依頼するのが最も確実です。
プロであれば、ズームカメラやドローンを用いて、屋根を傷つけることなく正確に屋根材の種類と状態を特定できます。
塗装できない屋根を放置したり、無理に塗装したりするとどうなる?

もし、塗装できない屋根であることを知らずに「無理に塗装」したり、あるいは「放置」したりすると、以下のような大きなトラブルに発展します。
- 【無理に塗装した場合】:数年で剥がれて費用が無駄になる 前述の通り、屋根材そのものが層状剥離を起こすため、どんなに高価な遮熱塗料やフッ素塗料を塗っても、数年(早ければ1〜2年)で塗膜ごとベロッと剥がれてしまいます。数十万円かけた塗装費用が完全に無駄になってしまいます。
- 【放置した場合】:雨漏りが発生し、建物の寿命を縮める 強度が低下した屋根材が割れて隙間ができ、そこから雨水が侵入します。屋根材の下にある「ルーフィング(防水シート)」が劣化すると、雨漏りが発生し、柱や梁を腐食させ、最悪の場合は数百万円規模の耐震補強工事が必要になります。
塗装できない屋根に最適な「2つの修理方法」と費用相場

「塗装できない」と言われたからといって、家を諦める必要はありません。
塗装以外の、以下の2つの正しいリフォーム方法を行うことで、お家を長持ちさせることができます。
① コストを抑えて美観を保つ「屋根カバー工法(重ね葺き)」
既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい防水シートと、軽くて丈夫な新しい屋根材を重ねて施工する工法です。
- メリット:既存の屋根を解体・処分しないため、工期が短く、費用を抑えられる。アスベスト含有屋根であっても処分費がかからない。遮熱性・防音性がアップする。
- デメリット:屋根が二重になるため、わずかに重量が増す。すでに下地まで雨漏りで腐食している場合は施工できない。
- 費用相場(30坪程度):約80万円〜130万円
② 屋根の重量を減らし、耐震性を高める「屋根葺き替え工事」
既存の古い屋根材をすべて取り除き、下地(野地板)の補修・調整を行った上で、新しい防水シートと屋根材を施工する工法です。
- メリット:屋根材をすべて新しくするため、下地の腐食も完全に修理できる。古い重い瓦から軽いガルバリウム鋼板にすることで、家全体が軽くなり「耐震性」が劇的に向上する。
- デメリット:古い屋根の解体費用、および廃材の処分費用がかかるため、カバー工法に比べて費用が高くなる。工期が長い。
- 費用相場(30坪程度):約120万円〜200万円(※アスベスト処分費含む)
失敗しないために、まずは「正確な診断」を

屋根材の中にはスレート屋根の「パミール」や「コロニアルNEO」といった塗装できないタイプのものがあります。
塗装できない屋根は、適切な時期に「屋根カバー工法」や「葺き替え工事」を行うことが大切です。
住まいを長持ちさせ長期的なコストを安く抑えるためには、適切な時期と工法の見極めが欠かせません。
まずはご自宅の屋根がどのような状態にあるのか、プロの診断を受けることから始めてみましょう。
おひさまルーフは屋根リフォーム工事・雨漏り・防災専門店です。
練馬区地域密着で多くの信頼と実績を積み重ねてきた塗装のプロフェッショナル集団です。
地域密着だからこそできる、即対応やアフターフォローに自信があります。
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