ベランダやバルコニーからの雨漏りに要注意①
2025.04.11 (Fri) 更新
練馬区にお住まいの皆様こんにちは!
練馬区地域密着の屋根リフォーム工事・雨漏り工事・防災専門店おひさまルーフ ブログ更新担当です。
今回は『ベランダやバルコニーからの雨漏りに要注意①』です。
「えっ、雨漏りって屋根からじゃないの?」——多くの方がそう思われるかもしれません。
でも実は、雨漏りの原因として意外に多いのが“ベランダ”や“バルコニー”なんです。
家の中に水がポタポタ…となってはじめて気づく雨漏り。
原因が屋根ではなくベランダだった場合、知らずに何年も防水層の劣化を放置してしまっていた、なんてケースも少なくありません。
今回は、そんな「ベランダ・バルコニーの防水」の重要性と、放っておくとどうなるのか、そして防水の種類ごとに気をつけたい“劣化のサイン”について、やさしく解説していきます。
目次
なぜベランダやバルコニーが雨漏りの原因に?
そもそも、ベランダやバルコニーは外に張り出した構造になっているため、雨風や紫外線の影響を直接受けやすい場所です。
そのため、表面には「防水層」が施工されており、家の中に水が入らないよう守ってくれています。
でもこの防水層、外壁や屋根と同じように永遠に機能するわけではありません。
経年劣化により、少しずつその性能が落ちていきます。
そして、ひび割れや剥がれなどが起きると、雨水が染み込んでしまい、最終的には「雨漏り」というかたちで表れてしまうのです。
また、ベランダは屋根や外壁に比べて面積が小さく、普段あまり使わない家庭も多いため、つい点検やメンテナンスが後回しになりがちです。
これがまた、雨漏りを招く要因になっているんですね。
防水工法によって違う!「劣化のサイン」を見逃さないで
防水とひとくちに言っても、いくつかの工法があります。
そして、それぞれに劣化のサインの出方が異なるため、使われている防水の種類を知っておくことが大切です。
① FRP防水・ウレタン防水の場合
この2つは、液体状の防水材を塗り重ねて施工する工法で、戸建てのベランダなどに多く使われています。
劣化のサインは以下の3つで考えられます。
- トップコートの剥がれ
- 塗膜のひび割れ
- 表面に膨れが出ている
トップコートの剥がれは、防水層を守る一番外側の塗装が劣化している証拠。
紫外線を浴び続けていると5年程度で剥がれてくることが多く、放置すると本体の防水層にダメージが及びます。
塗膜のひび割れは、防水層が裂けているサイン。
特に下地まで割れていたら、そこから雨水が侵入する恐れがあります。
表面だけのひびか、下地までいっているかは専門業者に見てもらうのが安心です。
表面の膨れは、防水層の中に湿気が溜まって水蒸気になった状態と言われています。
施工不良や経年劣化が原因です。
新しく防水したばかりなのに膨れが出ている場合は、工事業者に早めに相談しましょう。
② シート防水の場合
シート防水は、ゴムや塩ビなどの防水シートを貼って施工する方法で、屋上や広めのバルコニーに使われます。こんな症状が出たら要注意です。
- シートの破れや剥がれ
- シートの浮き
- 水たまりができている
破れや剥がれは、鳥のくちばしや落下物などが原因で起きることが多いです。
そのままにしておくと雨水が直接内部に侵入するので、早急な補修が必要です。
浮きは、接着が弱くなった箇所に起きがち。初期段階であれば部分補修で済むことが多いので、早めの対応が安心できると思われます。
水たまりは、シートの浮きや排水不良、施工ミス(勾配不足)などが原因です。
落ち葉やゴミが排水口に詰まっていることもあるので、日頃からお掃除も大切ですよ。
③ アスファルト防水の場合
アスファルト防水は耐久性が高く、マンションの屋上などでよく使われます。
重ねてシートを張っていく方法で、以下のような劣化が見られます。
- 表面の膨れ
- シートの破れや剥がれ
- コンクリートのひび割れ
表面の膨れは、内部の湿気や雨水の浸入が原因で起こります。放っておくと劣化が進行してしまうため、早めの補修が必要です。
シートの剥がれや破れは、長年の使用や歩行による摩耗によって起きるものです。
部分的な修繕で対応できることが多いので、見つけ次第プロに相談しましょう。
押さえコンクリートのひび割れも見逃してはいけません!!
防水層を守る重要な役割があるので、ひびが入った場合は補修を検討しましょう。
雨漏り専門のプロの点検で“未然に防ぐ”のが大事◎
ここまでご紹介してきたように、防水層の劣化は見逃すと大きな被害につながります。
でも、目に見えるサインが出た頃には、すでに内部に水が侵入しているケースもあるのです。
「うちは何年もベランダの点検なんてしてないな…」
「見てもよくわからないし、不安だな…」
そう思った方は、無理に自分で判断しようとせず、住宅の専門業者に点検を依頼してみましょう。
外壁や屋根と一緒にベランダやバルコニーも見てもらうのがオススメです。
特に防水層は5年〜10年を目安にメンテナンスが必要とされていますので、「何年も何もしていないな…」という方は、この機会に一度チェックしてみてはいかがでしょうか?